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従来同様の高い電力効率実現に加え、AI用途のIT機器収容に対応した「水冷Ready設計」を採用
2025年5月8日
株式会社インターネットイニシアティブ
当社は、千葉県白井市で運用しているデータセンター「白井データセンターキャンパス」(以下白井DCC)において新たに3期棟を増設いたします。3期棟は2025年6月1日に着工し、2026年度中の運用開始を予定しています。デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進やAI活用の進展に伴う、クラウド、セキュリティ、IoT、MVNO等の自社サービス・ソリューションの需要拡大に対応すべく、3期棟でサービス設備の更なる増強を進めていきます。
3期棟は、エリア敷地面積約5,400㎡、受電容量10MW(25MWまで拡張可能)、1,000ラック規模で、1期棟、2期棟と同様に直接外気冷却方式を採用し、高い電力利用効率を実現します。さらに今後、AI用途のGPU搭載サーバなど発熱量が著しく高いIT機器の収容を視野に、水冷設備に必要な専用熱源のスペースや冷水配管ルートをあらかじめ確保した「水冷Ready設計」を採用します。
白井DCCは、最新省エネ技術やAI、運用自動化など新技術を積極的に採用し、デジタルトランスフォーメーション(DX)の進展、AIやIoTの本格普及による大規模なデジタルデータ処理のニーズに対応できるデータセンターとして、2019年5月に1期棟の稼働を開始しました。2023年7月からは、クラウド・データセンター事業者、コンテンツ事業者などの旺盛なコロケーション需要などに対応するための2期棟の運用を開始し、2026年中に2期棟が満床になる見込みです。これをうけ今回、拡大する自社サービス・ソリューション向けの設備増強を主な目的として3期棟を増設いたします。
AI用途のGPU搭載サーバなど発熱量が著しく高いIT機器の利用を見据え、DLC(Direct Liquid Cooling)に代表される水冷方式に必要な専用熱源の設置スペース、熱源からサーバ室内までの冷水配管ルートを確保するなど、水冷Ready設計を採用しています。また、冷水機器を実装したサーバラックは従来よりも大型で、給電のための空間もより多く必要であること、さらに空冷能力の増強も必要とされることから、状況に応じてラックの立架位置とサーバ室内の天井開口位置を柔軟に変更ができる「フレキシブル天井(※1)」を採用しています。また、3期棟内に設けられるサーバ室や電気室は、構造的に求められる荷重や階高が異なりますが、エリアをゾーニングした上で、ゾーンごとに適した構造計画を適用させるハイブリッド構造を採用します。加えて、超高効率AI計算基盤の研究開発(※2)で得られた技術を、積極的に活用していきます。
白井DCCはカーボンニュートラルデータセンターとして、IT機器の排熱対応にさまざまな空調技術や冷却技術を採用し、電力利用効率の向上に取り組んでいます。3期棟においても外気を使った「外気冷却空調方式」、および空調機械室との間仕切りされた壁からサーバ室内に直接冷気を送る「壁吹き出し空調」を採用しています。また電気設備には、三相4線式UPS(※3)を採用し200V電源機器に効率的な電力供給が可能です。
1期棟 | 2期棟 | 3期棟 | |
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立地 | 千葉県白井市 | ||
全体敷地面積 | 約40,000m2 | ||
開設時期 | 2019年5月 | 2023年7月 | 2026年度内(予定) |
受電容量 | 10MW | 10MW | 10MW (水冷等高密度化時を見据え25MWまで拡張可能) |
電気設備 | 三相4線式UPS | ||
空調方式 | 直接外気冷却方式 | ||
収容規模 | 約700ラック | 約1,100ラック | 約1,000ラック |
当社では今後も、高品質なデータセンターファシリティと付加価値の高いネットワークサービスで、安定したインフラ基盤を提供してまいります。
株式会社インターネットイニシアティブ 広報部
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